グサリと刺さる。

今日はすごく楽しかった。久しぶりに横浜まで足を伸ばして、歩き回って、笑って、ゲーセンまで行ってクタクタになった。


帰って来た今、ふらりと知人の日記を見た。





昔の話をしよう。
懐かしい話だ。


十年弱前、ある人と付き合っていた。優しくて、仕草がいちいち可愛くて大好きだった。
あの頃は仕事という人生の義務も無かった。あったのは自由と若さだけだった。
無くしてみてわかる事はたくさんある。若輩ながらも経験した事もたくさんある。

今までで後悔した内の、かなり大きなものを占めるのは彼の存在だと思う。

なぜ、どうして。
あの頃の私は若すぎた、というよりも馬鹿だった。してはいけない当たり前の事を私はしていたからだ。
ある意味、他の人に気持ちが移るよりも酷いと思う。
そんな事も気付かなかったし、当たり前だが、誰も教えてくれなかった。


そんな彼が、今の素敵な相手との結婚に向けて進んでいる。
幸せそうな気持ちを、高らかに叫んでいる。


私はそんな彼の表情を知らない。
私はそんな喜びもあげられなかった。
ちょっとした事も、わかろうとしてあげられなかった自分が悔しい。


結婚という文章を見て、胸がぎゅっと痛んだ。
今までにない感覚だった。