走れ!タカハシ。

ukouko2005-05-21

村上龍作品、前回に続けて2作目。走れ!タカハシ、読みました。書かれたのが1983〜84年ということで、時代が香る作品でしたよ。というわけで、感想は畳んでおきます。


これは短編集で、そのすべてに登場するのは、当時広島カープだった高橋慶彦さん。ひとつひとつの短い作品の中で、何かしら起こっている日々。その中で、高橋さんという人物を用いた人生の選択であったり、賭けでもあったり、心の動きであったりを表現したがっつりエロが盛り沢山のお話でしたよ。2冊を貸してくれた人物がエロエロだと言っていたけど、こっちか。今となっては言えませんが、昔の表現で下ネタがあったりね。思わず広辞苑開いちゃったね。何を隠そう私のエロ機能は中学生なので、エロネタが苦手、というか今回のはやけに生々しすぎて顔がひしゃげる・・。エロだけではちょっとね。
でも、短編集ということもあって内容は凝縮・・されているものもありました。というか8割エロだから。ヤるとか咥えるとかあーんなことやそーんなことがババーと書かれているのみのページという感じが拭えなかったので、少し引き気味です。それでも好きな話はどれだと問われれば、私は「どうしてあの女だけ殺さなかったんだ」の終盤が好きです。と答えます。(前半は変態エロだから。)ちょっと狂気な歪んだ内容で、ぐるぐると主人公の頭を異常ループさせるようなのが好きなのでしょうか。(だとしたら危ないオレ。)