君は本当に


君は本当に似ているよ。
背格好も、声も、中身すら多少重なる君を、何度違う名で呼ぼうと思ったか。
昔の記憶が薄れつつあるこの長い時間が、都合の良いものとしてインプットしたとしてもいい。
君が代わりになるなら、それでもいいと本気で思ってすぐかき消された。