「痛くなるまで目に入れろ」*ネタバレ*


初めてのG2は、血みどろの舞台でした。血と銃声。最終的には、父親と息子しか生き残らずにまた繰り返す・・というもの。題名の意味も劇中の台詞で理解。目に入れても痛くない子供に対する父親の、恐ろしいまでの屈折した愛情を意味するもの。「痛くなるまで入れてや(れ)るよ」・・・コワー。
執事の渡辺が語りかける形で話が進むのですが、時間が交錯していて最初はサッパリ。頭がこんがらがって大変でした。あの人は誰?どんな関係の人???・・最後になって、ブワー!と一気に理解できた時はとっても爽快。主役:息子の山内さんが一部の記憶を無くしている設定なので、観客も同じ立場に立って、物事を見つめている感覚になります。
終わった時の感想は、「なんだか不思議な気分だな」でした。
今回の舞台、東京でカーテンコールはやらなかったそうですが、大阪では出てきてくれました。
山内:「血のりあるでしょー?これね、すぐ洗わないと取れないんですよ。東京なんかね、出て着ませんでしたからね。大阪はね、特別でね。ホンマね、○○やん(組長役の方)なんかアナウンスで”ホンマ帰って下さい”て言うたんですよ(笑)」終始笑顔の山内さんでした。
今回、久ヶ沢さんは組員。相変わらずのボケっぷりでしたが、そんなに台詞も無く、最後も意味深なことを言いつつもあっさり殺されるという、ちょっと残念な結果でした。もう少しアレを生かしてもよかったんじゃないのかなぁ。

今回、チケットを譲って頂いた方に伺ったところ、久ヶ沢さんファンならば前作の「止まれない12人(再演)」は見逃せない作品だとのことで、早速ロビーで購入。今週中には見なくては!